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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第4章 焦がれる~海來~
大学の校舎の中を出口に向かって歩く。
今日はなんだか気分が上がらない。
あんな女抱いたから?
帰ってさっさとシャワーを浴びて、久しぶりに莉愛菜に会いに実家に帰ろうかな?
俺は基本、女は来る物拒まず去る物追わず。
いろんな子を抱いたよ。
基本的には女の子大好きだからね。
さっきのみたいなのは論外だけど。
女の子っていい匂いするじゃん。
それに柔らかくて暖かいし。
嫌な事忘れられる。
人の温もりって、やっぱり人には大事なんだよ。
どうしても独りになりたくない時ってあるじゃん。
きっと兄ちゃんも昔はそうだったんだと思うんだ。
兄ちゃんの方が、俺よりも背負ってる物が多いし、重い。
でもそんな兄ちゃんが、唯一をみつけたんだ。
あの兄ちゃんが。
それを知った時、俺は心底驚いた。
だって、相手が本当にあの莉愛菜だったんだから!