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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第4章 焦がれる~海來~
兄ちゃんは、絶対自分で言わないだろうけど、莉愛菜を手にいれる為にずっと努力してた。
いつか莉愛菜がこの屋敷に来た時に、莉愛菜を振り向かせて自分のモノにするために。
全てはその時の為
兄ちゃんは自分の人生を掛けてた
昔、兄ちゃんが莉愛菜の父親の本庄さんに、結婚したいって言ったんだって。
でも、それを本庄さんはお礼を言うだけで聞き流した。
きっと本庄さんには本庄さんなりの考えがあって、兄ちゃんの言葉を蔑ろにしたわけじゃない。
兄ちゃんはその時気付いたんだって。
子供の自分じゃだめだって。
もっと大人になって、莉愛菜をいろんなものから守れるようにならないと認めてもらえないって。
俺は正直笑っちゃったけどね。
だって、それより一番の問題は莉愛菜でしょ?
莉愛菜が兄ちゃんを好きにならなきゃ何もかも無駄じゃん!