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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第5章 願い事~莉愛菜~
「知りたいな。莉愛菜の願い事。
莉愛菜の父さんや、俺の父さんに頼んでも叶えられない事か?」
「うん、そうだよ。パパもたくみパパもだめなんだ。」
「そりゃかなり難題な願い事だな。」
「なんだい?」
「難しいって事。
莉愛菜や俺の父さん達は何でもできるだろ?
莉愛菜がお願いすれば欲しい物も買ってくれるだろ?
そんな父さん達が莉愛菜に叶えてあげられない願い事って難しいなって。」
「むずかしい…。
じゃぁ、お星さまはりあなのねがいごとむずかしくてかなえてくれないかな?」
なんだか悲しくなってしまった。
お星様にお願いすれば叶うと思ったのに。
悲しくて俯くと、とても暖かい手が頭を撫でた。
「莉愛菜が本当に叶えて欲しい願い事なら、難しくてもきっと叶えてくれるよ。」
海斗お兄ちゃんはニコッと笑ってくれた。
海斗お兄ちゃんが言うと、本当になりそうな気がするから不思議だなぁ。