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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第5章 願い事~莉愛菜~
あたしの頭を撫でたり、ほっぺたを触ったりするたくみパパ。
そしてギュ~っと強く抱きしめられた。
「父さん、莉愛菜離してあげなよ。」
「拓海様、莉愛菜が潰れてしまいます。」
息子と秘書に言われて渋々離れる拓海パパ。
そしてあたしを引っ張った海斗お兄ちゃん。
「ほら、顔が赤くなってる。
苦しかっただろ?」
コクンと頷く。
本当に苦しかった。
たくみパパは大好きだけど、ギュッてされると苦しい。
海斗お兄ちゃんはあたしの頬に手を添えた。
「そう言えば、莉愛菜はどんな願い事書いたんだ?」
海斗お兄ちゃんのその言葉に、その場にいた大人達3人も興味を示した。
「りーちゃんの願い事なら、とっても可愛らしいことでしょう?」
「莉愛菜、パパに言ってない事か?」
「莉愛菜の為なら拓海パパ、欲しい物があるならなんでも買ってやるぞ?」
あたしはそんな皆の前に短冊を持って立った。