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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第5章 願い事~莉愛菜~
あたしが宿題をしていたところの後ろにはパパと佐々木さん。
向かい側の、海斗お兄ちゃんが座ってたところには拓海パパと海斗お兄ちゃん。
あたしは短冊を持って海斗お兄ちゃんの所へ。
「どうした?莉愛菜。」
「クラスのおともだちがね、りあなが書くおねがいおしえたら、かいとお兄ちゃんにいちばんさいしょに見せなきゃかなわないって言ったの。」
「俺に?
あぁ、だからさっき海來に後でって言ったのか。
でも、どうして俺なの?」
とても不思議そうな海斗お兄ちゃん。
そんな不思議がらなくてもいいのに。
よく言ってる言葉なのにな。
あたしは海斗お兄ちゃんにだけ見えるように、海斗お兄ちゃんにくっついてその紙を見せた。
「………莉愛菜、これ書いたのか。」
とってもびっくりしたみたい。
目が大きくなってる。
「莉愛菜~。拓海パパには見せてくれないのか?」