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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第5章 願い事~莉愛菜~
およおよと泣き真似をする拓海パパを見て、今度は皆に見えるように短冊を掲げた。
「りあなのおねがいごとはね、
”大きくなったらかいとお兄ちゃんとけっこんするの!!”」
「あはははは、そうか。りーちゃんはやっぱり可愛らしいなぁ。」
ほんわかした雰囲気で優しく笑う佐々木さん。
そしてそれと対照的に、固まっている二人のパパ。
「パパ?たくみパパ?
どうしたの?」
あたしはそれぞれの傍に行き顔を覗き込む。
すると突然、
「えぇぇ?!なんで海斗なの莉愛菜?!
拓海パパと結婚するって言ってよ~。」
本気で泣きだす拓海パパ。
「まだ、莉愛菜の年ならパパと結婚するって言っても許される年齢のはず……」
本気で落ち込んで項垂れるパパ。
「パパたちへんっ!
りあな、いっつも言ってるじゃん。
かいとお兄ちゃんとけっこんするって。」