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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第5章 願い事~莉愛菜~
「ほんと?」
きゅっと海斗お兄ちゃんの服を掴んで聞く。
「本当だよ。」
「かいとお兄ちゃん、りあなのこときらいじゃない?」
「嫌いな訳無いだろ?」
ポンポンと頭を撫でてくれた。
恐る恐る泣き腫らした目を海斗お兄ちゃんに向けた。
すると、海斗お兄ちゃんとあたしの周りには、3人の大人たちが。
心配そうに覗き込んでいるその3人を順番に見上げれば、一人づつ目を見開いたり、後ろに倒れたり。
もちろん倒れたのは拓海パパ。
「今のはなんだ?!本庄。
莉愛菜のあの潤んだ瞳は何なんだ?!」
「あの目は私も桜も本当に参っていたんですよ。
怒ってもあの顔をされると何も言えなくなってしまう。」
「りーちゃんのあのうるうる瞳は殺傷能力がありますな。
上目遣いは3割増。」
「本庄、今からあれだと、将来莉愛菜はどうなるんだ?!」
「もう決めました拓海様。
莉愛菜はずっと女子高に通わせます。」