この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イマージュ
第11章 そこにいるから
彼女にとっては二度目かもしれないが、俺にとっては初めての告白だ。
不安で胸が苦しくなる。
これが恋ってやつなのか。
俺は彼女の他に女を知らない。
断られたらどうすればいい。
だが、そんな心配はいらなかった。
佳純の頬をぼろぼろと涙が伝う。
「当たり前じゃない……当たり……前じゃない……」
そして俺を優しく抱きしめてくれた。
抱き締められたのはこれで二度目だ。
今度は俺もちゃんと応えた。
腕の中の彼女の耳元に感謝の気持ちを込めてそっと囁く。
「ありがとう。愛してるよ、佳純……」
「私も……ありがとう、ミチル。嬉しい……」
俺の方が感謝するべきなのに。
どうしてだか、彼女はそう言って、ぎゅっと強く俺の体にしがみついた。