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イマージュ
第11章 そこにいるから
翌日、俺は全ての記憶を取り戻した。
ケロッとした顔で退院した俺を見て、実家からすっ飛んで来てくれた両親は安堵していいやら、呆れたものやらで、複雑そうだった。
佳純もだ。
昨日の告白によってウワガキ更新がどうとかこーとかゴチャゴチャ言ってた。
まー心配かけちゃったしな。
それぐらいのお小言は大目に見ようじゃないか。
だが、ちょうど良かった。
俺は佳純を紹介し、一緒に食事をしてから両親に帰ってもらった。
「結局、クリスちゃんはどうなったの?」
駅まで両親を送った帰り道、俺は佳純に尋ねた。
「救急車を呼んでミチルが病院に搬送されるまでは付き合ってくれたよ。そのあとは自分も病院。検査に異常はなかったみたいだから、明日の飛行機で渡航だって」