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第24章 ～ そこにいるから ～　あとがき

残念なイケメン。頭あんま良くないし勘違いもしてるけど根はいいやつで、自分なりの価値観で女性を大切にするし、誠実さ、明るさ、前向きさもある。

簡単に言えばつまり、こんな奴、だからジュンも好きになったのかな、と。

作者として心配だったのは、ただのいけすかないイケメンとして、嫌われてしまって離脱されることです。

お、コイツ、良い所もあるじゃん！　となるまでに少し時間かかるんですよね。
嫌いなキャラの一人称の語りってけっこう読んでてキツイので、最初の1、2ページで生理的にダメー＞＜　ていうのはあるかもなあ、と。

人によってはもう４行目、５行目あたりでアウトとかね。

多分、短編集ではなく、これ単独で読んでもらわなければならないとしたら、ああいう冒頭は選択しなかったと思います。

続編であり、11章ということで目次の2ページ目からじゃないと飛べない。つまり、いきなりこれだけ読む人はいない。

読者像として、ここまで10章読んでなお続きを読んでやろうという人しか辿り着かない位置。だからこそのあの開幕でした。

できれば読み進めるうちにぐんぐん彼の良い所に気づいて行ってもらいたい。
見下していた相手が実はそうでもない、いや。けっこう尊敬できる所あるな……みたいなふうに評価が変わっていく。

そんな話であれたらいいなと思います。