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鬼灯
第2章 鬼
男のセックスは執拗だった。
全身に隈なく舌を這わせねちっこく甚振るように私の身体を楽しんでいる。
こんなことされる謂われはないのに…なぜ私は受け入れているのだろう…

一言“やめて…”と言えばいいのだろうが
実家に戻り何年も男に抱かれていない身体は気持ちと裏腹にオトコを渇望していた。


コトをしながら男は
“お俺は前みたいなオンナが大好きだ…
聖女みたいなツラしやがって…
お前、何人のオトコを咥えこんだ?
俺はお前を離さない…お前は俺の女だ…”




男の背には鬼が描かれていた…




あぁ…私はまた鬼に捕まっちゃった…
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