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鬼灯
第2章 鬼
生まれてきたのは色の白い娘でした。
私のお腹にいる間、さんざん多くのオトコの精液を受け止めてきた娘…
どうかこの子は幸せになって欲しい…

美月という名を付けた娘は大人しい娘だった。
お腹が空いた時と、おむつが濡れた時、少しぐずるくらいであとはほとんど泣かなかった。
泣かなかったが…瞳はいつもぱっちりと開いており、いつも何かを見つめていた。
時々にっこりと笑う顔は親の目から見ても実に美しく、なぜかオトナのオンナを垣間見るようだった。



出産後、私の身体が回復すると夫が戻ってきた。

“なんだ、できる前の身体に戻っているじゃないか。
胸だけがでかくなって…

おっぱいも出るのか…
もうヤレるんだろう?美月が出てきてゆるくなってねぇか調べてやるよ。”


久しぶりに夫に抱かれ夢見ごこちの私は言葉を真意を追求することも忘れていた…
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