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夢想姫の逃避録
第5章 艶やかな声
寝室に戻った途端、一気に恥ずかしくなってドキドキしはじめた。

これから大好きな人と一夜を共に過ごすんだって……大好きな人と行為をするんだって……。
そう思ったらソワソワしてしまった。
とりあえず、用意されていたネグリジェに着替えた。
前開きボタンの薄桃色だったから、まるであの夢の時に着ていたワンピースみたい……

窓の外に目を向けると、もう真っ暗だった。
綺麗な三日月も夜空に浮かんでいた。
もう夜なんだ……

えっと、どうしよう……初めてだからどうしたらいいかわかんないよ……
でも……ムラムラする……
ユウガの事で頭がいっぱいで、どんどんエッチな気分になる……

緋奈はとりあえず、電気を消してふかふかの白いダブルベッドに潜り込んで布団に包まった。
こんなに大きなベッドだったんだ……

布団からユウガの匂いがする。
大好きなユウガの、男の人特有の匂いがする。

嗚呼どうしよう……エッチな気持ちが止まんない……

緋奈は無意識にネグリジェのボタンを上から外した。
そのまま、緋奈の両胸をブラの上から鷲掴みにしてユウガにされていた時みたいにゆっくりと、円を描くように愛撫した。

とっても気持ちいい……ひとりエッチなんて久しぶりにした……

ユウガの香りに包まれて、ユウガの言葉攻めも、やらしく全身を触れられた時の感覚も、首筋や耳を舐められた感覚も、全部思い出して、エッチな気持ちになりつつ緋奈の胸を愛撫した。

次第に我慢ができなくなって、ブラを上に押し上げて突起を摘んだり指先でコロコロ転がした。

気持ちいい……どんどんエッチな気持ちが抑えられなくなっていく…息が荒くなっていく…喘ぎ声も止まんない……もう無理……待てない……!

緋奈はおもむろにネグリジェを腰まで捲って、パンツの上からアソコの周りを撫でた。
夢の中でユウガに触られた時みたいに、手の平全体で、指先だけで、何度も何度も焦らすように撫で上げた。

パンツにシミができているのが布越しに触るだけで分かった。
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