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十字路の上で
第2章 ありふれた日常

そして今までの会話などなかったかのようにコロッと表情を変えて颯太が黄色い声を出して手をふる。


「彰人先輩っ、こんにちは〜!」


馨は安定のニコニコ、はると関根は俺から見ると作り笑いに感じる微妙な笑顔で会釈している。

彰人は「よぅ」と颯太達に笑顔で返してから、俺と真実の顔を交互に見た。


「お前ら間に合った?」

「あ…うん、大丈夫だったよ」

「なら良かった」


そう笑う彰人の後ろからひょこっと顔を出しこちらを見ていた話題の女…
優香里が真実に向かって笑顔で声をかけた。


「真実ちゃん、こんにちは〜」

「…こんにちは」


にこやかな優香里に比べ、明らかにさっきの会話のせいで笑顔を浮かべながらも気まずそうな真実。

すると、後ろから追いついて来た残り3人の連れも俺達のテーブルに気が付き、口々に声をかけてきた。


「あー!真実ちゃんじゃん」

「やっべ、やっぱまじ可愛いー」

「ほんと。お肌のお手入れとか教えて欲しい」

「地黒は治らねぇよ?」

「うるさいわね」

「彰人が真実ちゃんの連絡先教えてくんねーんだけど」

「あんたじゃ相手にされないって」

「そうそう、月とスッポン」


こちらの気まずさに全く気付くことなく、ケタケタとに勝手に盛り上がっている。
上級生のノリに呆気に取られて言葉を挟めない俺達をみて彰人が吹き出した。


「わりぃ、うるさくて」

「ほんとごめんね。時枝くんも久しぶり」


彰人に合わせた優香里に微笑まれて、軽く頭を下げた。


「彰人、しょっちゅう2人の話をしてるのよ。
良かったらまた今度一緒に遊びに行かない?」

「皆それぞれ忙しいから、日が合えばな」


彼女の言葉に彰人が答える。

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