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十字路の上で
第1章 誰でもいいから
メイクが終わると同時に彰人がドライヤーを片手にリビングに入って来る。


「え、もう出来てんの?元がいいと早いな」


あたしの顔を見て驚き感心したように言った言葉に苦笑する。


「かなり適当よ」

「いつもと変わんねぇと思うけど。
お前すっぴんでも全然大丈夫だし」


まぁ男の人からしたら、メイクってそんなものかもしれない。
別に普段もそんなに濃いわけじゃなく、ナチュラルをしっかりする感じ。


そういう彰人も、着替えも済まし髪もいつも通りセットして準備万端だ。

あたしの髪は長くて乾かすのに時間がかかるので、いつもメイクの後にドライヤー。
メイクをしている間に頭巻いたままのタオルがかなり水分を吸いとってくれているから。


それを知ってる彰人が、メイク道具を片付けてるあたしの頭からタオルを取ると、後ろに立って持って来たドライヤーで美容師みたいに髪を乾かし始めた。



「ありがと」

「どういたしまして」

「これ、彼女とかにもしてあげてるの?」

「ん?」

「ドライヤー」


後ろを軽く振り返ると、口元にいつもの不敵な笑みを浮かべている。


「んなわけないだろ。
お前の髪柔らかくて好きなんだよ」


そう言いながら、ムリに引っ張ることなく器用に髪を乾かしていく。

なんでもそつなくこなす男。


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