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鬼畜倶楽部
第2章 脅し
伊東 優はソファーに座り、コーヒーのカップを口に充てながら、携帯を送信ボタンを押した。

須藤 祐子 32歳か旦那は隆 32歳大学からの同級生か、ご丁寧に結婚式の写真と友人達からの祝いの色紙が飾ってあるとは、仲の良い夫婦のようだ。

だが、一番の収穫は、まさかのあの玩具だな。

これで、あの女も逆らえないだろうな。

伊東は、数時間前に撮った写真を見ながら、ニヤリとして、頭の中でこれからの罠をいろいろと考えていた。



中略

祐子の頭の中は、まだ整理が出来てい無かった。

なんで、こんな事に・・・

やはりサイフなど拾わなければ・・・

後悔しながらも、身体からは冷汗が出て、血の気が引き今にも倒れそうになっていた。

どうしたらいいの? 怖い

もし、この写真を隆に会社の同僚や友人達に知れたら・・・

そして、頭を抱えていると、あのサイフが目についた。

徐に、サイフを手にすると、中にはまだ最初に見た時と同じ様に、沢山の一万円札が入っていた。

『なんで?』

これでは本当の盗人になってしまう。

祐子には、何が何だか理解出来なかった。

🎵🎶🎵 プルルルル

ブーブーブー バイブの振動と同時にメールの着信音がした。

伊東 優
件名: 須藤 祐子さん

あの男からのメールであった。

『今度は何?』



須藤 祐子さん 期限は明日まで、という事は、今日中に返事が頂けないなら、明日の朝には、貴女の周りの人達に秘密を公表させてもらいます。

被害者より
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祐子が、携帯の時間を確認すると

22:17分

後、2時間足らずで、明日になってしまう。

祐子の頭の中ではまだ何も考えられないでいた。
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