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鬼畜倶楽部
第3章 調教

『ご注文は如何なさいますか?』
女性店員が、注文を取りに来ていた。
『いつものコースにフカヒレのスープと、紹興酒を』
竜鬼がそこで
『夏帆さん、お酒は飲めるかな?』
『はい、少しなら』
『このコースならワインも合うんだが、若い人は紹興酒よりも、ワインの方がいいだろ』
『はい、ワインなら良く飲むので』
夏帆が少し安心した顔した
『じゃあ、このワインを』
竜鬼が言い終えると、店員が、注文を確認して、部屋を出て行こうとした時に、竜鬼が呼び止めて、店員に耳打ちしていた。
『さてと、夏帆さんまだ緊張しているね。』
『じん、少し自己紹介したらどうかな?』
竜鬼は、伊東に目で合図した。
伊東は、座ったまま、夏帆さんを見ながら、自己紹介を始めた。
名前も職業も何故この世界に足を踏み入れたのか、自分の癖など、緊縛に対しての想いなど、全て正直に夏帆に話をした。
職業も大学生で、夏帆さんよりも歳下である事も、夏帆を真っ直ぐ見ながら自己紹介した。
『まだ、ベテランではないですが、竜鬼さんに恥をかかせない縛りは、出来ると思います』
じんは、あくまでも、したてに真面目な青年を演じた。
夏帆は、ホテルのロビーに来るまでも、ドキドキして初めて生の竜鬼さんに会えると、期待と不安を抱えて、少し期待をしながら来ていた。
それが、学生には見えなかったが、自分よりも明らかに歳下の男性に、初めての緊縛体験を委ねる事が、少し納得できなかった。
竜鬼の手前、顔には出さなかったが、心の中では、この伊東 優を否定していた。
『お待たせしました。』
店員が料理を次々と運んで来て、紹興酒とワインで皆で、今日の出会いに乾杯した。

