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鬼畜倶楽部
第4章 初体験

『かおりさん、手を後ろにして下さい。』
伊東がそう言うと、両手を後ろにして手の平で、反対の肘を包む様に、手を後ろに回した。
伊東は、素早く両手の手首に縄を数回 回すと、きゅ、と一度縛り、そして後ろから胸の上を横切る様に縄を掛け後ろに戻し、背中側の縄に引っ掛け、今度は、胸の下を横切る様に縄を掛け、更に後ろの縄に掛けまた、今度は、脇の下から胸下の縄に掛け後ろに引き、背中側を横切り、反対の脇の下から胸下の縄に掛け後ろに持って来て手首の上辺りで縄を縛った。
ものの2分位で、見た目にも、綺麗で、ブログやサイトで見た事のある、胸が強調される姿になった。
『かおりさん、痛くはないかな?』
伊東が、かおりを気遣う様に言った。
かおりは、黙って頷いている。
だが、かおりの顔は、紅く目は虚ろで、女性では無く、妖しい女の顔になっていった。
それを見ていた夏帆も、身体が熱くなり出していた。
竜鬼は、横目で夏帆を見ながら、さっきの食事に媚薬を混ぜさせた効果が、出始めた事を確信した。
注文の時に、オーダーの店員に、入り口の店員にいつもの頼むと、言伝を頼んでいた。
手際の良い大学生の縄捌きに、驚きながら、目の前で初めて見る緊縛に興奮は、隠せなかった。
『これ見た事あります。竜鬼さんのブログで』
夏帆は、そう言いながら、もう自分と重ねて想像し出していた。
『いい出来だ。』
竜鬼がじんの縛りを褒めた。
『夏帆さん、どうかな、上手いだろ。じんは、なかなか筋が良くてな、かおりも他の奴だと縄酔いしないんだが、私とじん の縛りでは縄酔いするんだよ。』
夏帆も、縄酔いの意味は解っていたが、実際に目にすると、やはり明らかに、かおりの表情や身体の変化が、凄く妖艶な雰囲気になるのだと感じた。
『夏帆さんも、してみるかい?』
いきなりの、竜鬼の提案に、夏帆は目を見開き驚きながらも、ドキドキが止まらなかった。

