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鬼畜倶楽部
第4章 初体験

伊東は、夏帆を従えて、エレベーターの前に立った。

夏帆は、後ろで、これからされる緊縛を頭の中で、想像しながら、ドキドキとしている自分の興奮をバレない様にと平然を装っていた。

チン

エレベーターに乗り込み、2人は昨日、伊東と竜鬼の泊まっていた部屋へと向かった。

ピッ

部屋へ入ると、綺麗にベットメイキングがされていて、昨日2人が泊まった面影は無かった。

伊東が夏帆にソファーに座る様に促すと

冷蔵庫に冷やしてあったシャンパンを開け、グラスに注いで、夏帆に持ってきた。

『早い時間ですが、緊張を解す為に少しだけ飲んで下さい。』

伊東は、気を使っているかの様に夏帆にグラスを差し出して乾杯を促した。

チン

2人は乾杯をして、伊東もソファーに座った。

『では、夏帆さん 始めましょうか。』

伊東はシャンパンを飲み終わらないうちに、夏帆に始まりを告げた。

夏帆は、伊東に言われて、息を深くついて、シャンパンを全て飲み干した。

『では、まずは挨拶ですが、体験なので、夏帆さんの知っている挨拶をしてみて下さい。』

伊東が、そう言うと、夏帆は頭の中で、サイトやブログで見たり読んだりした事を思い出す様に、ゆっくりと立ち上がった。

ドキドキとしながら、夏帆は伊東の座っているソファーの前に行き、ヒールを脱いで、正座をした。

『今日は、私の為に時間を作って頂きありがとうございます。よろしくお願いします。』

そう言って、頭を下げた。

伊東は、ニヤリとして、低い声で言った。

『よろしい。』

伊東の言葉に、夏帆は急にドキドキが激しくなった。

伊東に立つ様に言われて、その場に立ち上がった。

『素敵な挨拶ですね。合格です』

伊東は、さっきの低い声では無く、普通の声に戻っていた。

夏帆は、少し安心したが、ドキドキは止まらなかった。

『では、今から夏帆さんの全てを見せて頂きます。』

そう言うと、ヒールを履いてその場でゆっくり一回りして、服を脱ぐ様に言った。

『はい・・・』

夏帆は、顔を赤くしながら返事をして、ゆっくりと服を脱ぎ始めた。

ワンピースのチャックに手を掛けて、ゆっくりと降ろしていった。

下を向いて、伊東の方を向く事が出来ないまま、顔を赤くしながらワンピースを持った手は中々服を脱ぐ事が出来無かった。



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