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鬼畜倶楽部
第4章 初体験
喫茶室の店員に勘定を頼み、ホテルのエレベーターに向かいながら、竜鬼は、じんの調教の進み具合を想像していた。

何せ、始まっていなければ、今回の作戦も、昨日からの前乗りも意味がなくなってしまう。

夏帆と真子の二人共に刺激になる様に、考えたシナリオが、無駄になるばかりか、下手をしたら、二人共 倶楽部のメンバーに出来ないかもしれない。

だが、竜鬼は、どんな状況になっても、上手く行かせる自信があった。

何故なら、なんだかんだと言っても、二人共、ここまで悩みに悩んで覚悟をして来ているからだ。

覚悟をした女性ほど強い事は無いと、知っていたからだ。

『ここのホテルの部屋で、待っているんですよ。』

竜鬼は、真子に伝えた。

チン

エレベーターの扉が開いて、二人は乗り込んでいった。

『緊張しますね。』

真子は、急にドキドキしてきた。

竜鬼に会うまでは、少しバタバタして、挨拶や説明をしないといけないと、緊縛体験の事より、今日の予定や出来事を伝える事ばかり考えていたからだ。

ホテルの待ち合わせ場所までも、緊張していたが、今は、エレベーターの中でホテルの部屋へ向かっている状況と、これから会う見知らぬ男性がどんな人かと、不安と期待で胸がバクバクしてきた。

チン

『どうぞ』

竜鬼がエレベーターの外に手を差し出して、真子を促した。

エレベーターから出るとまた、竜鬼が先に歩き、少し先の部屋の前で止まった。

『ここだ』

竜鬼がそう言いながら、部屋のチャイムを押した。

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