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君はカノジョ
第4章 エロい彼女
しばらくはぁはぁと二人分の息の音が休憩室に響いていた。金原さんの上に覆いかぶさって、頭を肩に載せてじっとしていた。
金原さんも放心したようにぐったりと横たわっている。
ぬるぬる、とナニが小さくなって金原さんの中で縮んでいく。
あーヤバイ、中に…と思った時
「あのね、安全日だから大丈夫だよ」
と金原さんが言って昨日俺がしたように俺の二の腕をぽんぽんと叩く。
なにかの言い訳のように。あぁ、安全日だから部長ともヤるんだったんだ、と思い至る。

つまり金原さんは生でできる時に置いてきぼりにされたからまた俺を利用したんだ。
すっかりひねくれた思考で考えて、ゆっくり体を起こす。
そこそこ好かれてるとは思ってたけど、やっぱ最初から無理だったんだな。

「ごめんね」
そう言うのが精いっぱいだった。すっかり心は萎えていて、さっきまでの気持ち良さが嘘みたいだった。
足元に絡まったズボンからハンカチを引っ張り出し、後ろを向いて股間をぬぐった。
なんかマヌケだな。

金原さんはすっと立ち上がってパーテーションの向こうの小さな洗面台へ行ったようだった。
静かな部屋に水の流れる音が響いた。
ぼんやりさっきまで金原さんが寝ていた机を見やる。汗のあとが蛍光灯に照らされて濡れ光っていた。

終わっちゃったなぁ、と思った。
悲しいなぁ、と他人事のように思いながらのろのろと服を着た。
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