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君はカノジョ
第6章 友情なんかじゃないやいや
「あ、すいませんなんでもないっす」
慌ててぺこぺこする。周囲のおっさんリーマン達は黙ったまま、なんとなくニヤついたような顔でそれぞれの飯に帰っていく。
さすがに声は落とすけど、憮然とした表情で桃子さんが続ける。
「半田は駄目なんかじゃないよっ。今は状況が悪いだけで、きっと幸せになれる相手がいるし、できるし、半田はいい男だよっ」
そこまで言われるとなんか逆に信じがたくもなるけど、結局その勢いに押されてありがとう…と返す。
それでもまだ怒ったような桃子さんの顔を見ていると急に面白くなってきてははははは、と笑った。なによぅ、と桃子さんが言うけれど、かまわない。だって嬉しかった。
桃子さんありがとう。
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