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そして、花開く
第4章 ~ 3 ~


~  ◇  ~


キラキラ光るネオン。
大きな音楽に、人のざわめき。

祭りか?と疑いたくなるほどの人でごった返す店の前で、聡がポケットから携帯を取り出す。
時刻は20時を過ぎていた。

隣でソワソワしている勇介に、苦笑いしながら、聡は店の中へ行こうと手で合図をする。


『町田さん、俺ミツキさん探して来ます!』
『了解』


あの重労働の後に、何故あんなにも元気なのか。
聡は首を傾げながら、ザッと周りを見渡した。

それにしても盛況だ。
それほど広い店ではないが、これだけの人、人、人では行き来するだけで疲れてしまいそうだった。

赤や青の照明にミラーボールの光、爆音に人の声。
いつもは笑い声が聞こえる程度の音楽の音量だが、今日はクラブさながらと言った所か。

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