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そして、花開く
第4章 ~ 3 ~
『え…』
『ウィスキーの水割り。俺の好みで作ったから、少し濃いかもな。清香から聞いた、ウィスキー好きなんだって?』
『え、あ。はい』
ここへ上がったのも、清香から聞いたんだろうか。
何だか少しモヤッと心が動いた気がした。
『仕事、終わったんですか』
『あぁ、初めから二時間程度って言われてたしな。あ、悪い。いきなり馴れ馴れしいか』
確かに馴れ馴れしいが、ハイそうですよとも答えられずに口を閉ざしていると、大樹が何も言わずジッと聡を見つめた。