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そして、花開く
第4章 ~ 3 ~
その先輩という事は…。
『園芸部の、、部長?』
『似合わないだろう?でも家が花を扱う仕事をしているから、花は空気みたいなものだった。人も花も手を掛けてやれば、それだけ美しく咲く。だから好きだった』
『今はされてないんですか?』
そんなに優しく笑えるのに。という言葉はグッと飲み込んだ。
『…人を美しく咲かせる方が、楽しくてね』
『だから、美容師…』
『なんだ、気付いてたのか』
『あれだけ見られてて気付かない訳ないです』
今度は聡が笑う番だった。