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そして、花開く
第5章 ~ 4 ~
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(今のはどういう意味だ?)
考えて口にするよりも先に、大樹が聡の方を見て、口を開いた。
『まぁ、本当は実家の仕事の方が楽だし、この目付きなら向いてるのかもしれないけどな』
自嘲気味に大樹が話す。
『そうですか?この間、掃除に出たら店で大樹さんが仕事しているのが見えました。その顔は真剣そのものでしたよ』
思わず言葉が口をついて出ていた。
一瞬驚いた様に、大樹が目を見開く。
『…見てたのか。まぁ、仕事だし、好きだからな。今の仕事』
『俺はそれがちゃんとお客さんに伝わってるから、大樹さんにお客さんがいるんだって思います』
自分で言っていて思う。
自分はどうだろうか、と。
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