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そして、花開く
第6章 ~ 5 ~
(ちょっと非常識過ぎるんじゃないの?!ってキレてる清の顔が目に浮かぶ…って言うか…)
そもそも、料理を自分に代わって出来るようには、失礼ながら見えない…とチラリと盗み見る。
もしかしたら、こいつよりはまだマシなのを作れるだろう、とか気を遣わせてしまったのでは、と、聡は肩を落とした。
『どうした』
声を掛けられて、顔を上げる。
その表情からは、迷惑そうな感じは受けないが。
『いや、あの居酒屋もありますけど…』
『あぁ、気にするな』
一言でバッサリ切り捨てられてしまえば、もう後は何も言えない。
『ヨロシクお願いします、スーパーはあちらです』
深々と頭を下げてから、聡はスーパーのある方向を指差したのだった。