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貶女(おとしめ)
第2章 【学校編】初カレ
「いいのよ、気にしないで。モテる彼氏がいると大変ね。私達、お昼はいつもここにいるから何かあったら遠慮しないで相談して?」
映子はふわりとバラの香りを残して友人の元へ戻っていった。
自分とわずか1才違いとは思えない映子の女らしさと大人っぽさにウットリしつつ、莉桜は教室に戻る。
席についてすぐエミからメールが届いた。
『大丈夫だった?』
エミの席に目を向けると心配そうにこちらを見ている。
『殴られそうになったけど、映子先輩が助けてくれたよ。初めて間近で見たけど、すっごく綺麗でしかも優しいの!あたしファンになっちゃった』
『映子先輩って、あの映子先輩?…あんまり良い噂 聞かないけどな…』
『人の目を気にして距離をおいたエミに、全然知らない後輩のあたしを守ってくれた映子先輩の悪口言われたくない!今さら友達面しないでよ』
カッと頭に血がのぼり、怒りにまかせて打ったメールを勢いで送信してから言い過ぎだったと後悔したがもう遅い。
それきりメールの返信はなく、エミが莉桜を振り返ることもなかった。
映子はふわりとバラの香りを残して友人の元へ戻っていった。
自分とわずか1才違いとは思えない映子の女らしさと大人っぽさにウットリしつつ、莉桜は教室に戻る。
席についてすぐエミからメールが届いた。
『大丈夫だった?』
エミの席に目を向けると心配そうにこちらを見ている。
『殴られそうになったけど、映子先輩が助けてくれたよ。初めて間近で見たけど、すっごく綺麗でしかも優しいの!あたしファンになっちゃった』
『映子先輩って、あの映子先輩?…あんまり良い噂 聞かないけどな…』
『人の目を気にして距離をおいたエミに、全然知らない後輩のあたしを守ってくれた映子先輩の悪口言われたくない!今さら友達面しないでよ』
カッと頭に血がのぼり、怒りにまかせて打ったメールを勢いで送信してから言い過ぎだったと後悔したがもう遅い。
それきりメールの返信はなく、エミが莉桜を振り返ることもなかった。