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貶女(おとしめ)
第3章 【学校編】映子先輩
映子の家は豪華マンションで彼女のイメージにピッタリではあるが、ごく普通の中流家庭に育った莉桜は腰が引けてしまう。

「そんなに緊張しないで」

クスクス笑いながら映子は莉桜を部屋へと案内した──…


「うん、完璧!可愛いわ、莉桜ちゃん」

「これが…あたし…?」

鏡に映った自分の姿に、莉桜は目を瞠る。

「ほんのちょっと手を入れるだけで見違えちゃうでしょ?これくらいなら莉桜ちゃんも自分でメイクできるし、つけまつげを付けなければ学校にもしていけるわ」

慣れないと厚化粧になっちゃうから、と必要最低限の化粧品で映子は莉桜を大変身させてくれた。
選んでもらった衣服も、店で試着した時よりも似合って見える。

「本当にありがとうございます!何てお礼を言ったらいいか…」

「いいの、いいの!私が好きでやったんだから。女の子が可愛くなるのって見ていて楽しいし、手助けできるだけで嬉しいの」



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