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貶女(おとしめ)
第3章 【学校編】映子先輩
『あんまり良い噂聞かないけどな…』
今になってエミのメールが重く胸に響く。
「ひ、一人で帰れますから!」
莉桜は玄関へ向かうべく男の横をすり抜けようとしてガシッと腕を掴まれ、
「きゃあああッ」
咄嗟に悲鳴が口をついて出た。
「落ち着いて、莉桜ちゃん何もしないから!シンヤ、手を放しなさい!」
「見た目通りのお子ちゃまか…なあ、あんた処女だろ」
映子の制止も無視して、シンヤと呼ばれた男は怯える莉桜を引き寄せ顔を覗き込む。