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貶女(おとしめ)
第15章 【田舎編】養父の下心
更橋夫婦が暮らすこの村は年配者が大半を占めており、限界集落に認定される日も近いと専らの噂だ。
村にいる年頃の娘といえば、畑仕事も厭わず手伝う孝行娘と評判だが真っ黒に日焼けしてコロコロ肥えた端野小百合と、儚げな美少女だが巫女姫さまと崇められ滅多に人前に現れない、山頂神社の対馬貴子だけである。
そんな中、都会からやってきた莉桜のような色白でスラリとした若い娘は、貫禄のついた嫁をオンナとして見られなくなった村の衆にとって、目の毒でしかなかった。
村にいる年頃の娘といえば、畑仕事も厭わず手伝う孝行娘と評判だが真っ黒に日焼けしてコロコロ肥えた端野小百合と、儚げな美少女だが巫女姫さまと崇められ滅多に人前に現れない、山頂神社の対馬貴子だけである。
そんな中、都会からやってきた莉桜のような色白でスラリとした若い娘は、貫禄のついた嫁をオンナとして見られなくなった村の衆にとって、目の毒でしかなかった。