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貶女(おとしめ)
第4章 【学校編】喪失
待っていたのは、メガネをかけた細身の神経質そうな男だった。

「じゃ細木さん、オレ、ロビーにいますんで終わったら連絡ください」

そう言い残し、シンヤはそそくさと部屋を出ていった。

二人きりになった途端、部屋の温度が下がった気がして莉桜はゾクッとした。

細木はそんな莉桜を切れ長の眼でジロジロ観察して舌舐めずりしている。




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