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貶女(おとしめ)
第2章 【学校編】初カレ
──莉桜だって知らないワケじゃないでしょ、不破元基ファンクラブ!
そう、元基は入学するやいなやファンクラブが結成されたほど女子からの人気が高い。
──この間、元基君に声かけただけでファンクラブに呼び出し食らった子もいるらしいよ?何の妨害もなく告白できたのだって奇跡的なのに、付き合うなんて知れたらどうなるか…おお怖い!
想いが届いて浮かれていた莉桜の心は一瞬で凍りついた。
「クラブの存在なんてすっかり忘れてた…どうしよう、エミ〜!」
──…ごめん、私だって怖いし、力にはなれそうもないや。ま、元基君をゲットできただけで幸せじゃん?一生分の運を使い果たしたと思って、多少の嫌がらせくらい我慢しなよ!じゃあね〜
「待ってよ、エミ…ッ」
薄情な友人は、さっさと通話を切っていた。
「だ、大丈夫だよね、元基君のこと本気で好きなら、むしろ祝福してくれたりして!あは、あはは…」
莉桜は沸き上がる不安を必死で押さえ込んだ。
そう、元基は入学するやいなやファンクラブが結成されたほど女子からの人気が高い。
──この間、元基君に声かけただけでファンクラブに呼び出し食らった子もいるらしいよ?何の妨害もなく告白できたのだって奇跡的なのに、付き合うなんて知れたらどうなるか…おお怖い!
想いが届いて浮かれていた莉桜の心は一瞬で凍りついた。
「クラブの存在なんてすっかり忘れてた…どうしよう、エミ〜!」
──…ごめん、私だって怖いし、力にはなれそうもないや。ま、元基君をゲットできただけで幸せじゃん?一生分の運を使い果たしたと思って、多少の嫌がらせくらい我慢しなよ!じゃあね〜
「待ってよ、エミ…ッ」
薄情な友人は、さっさと通話を切っていた。
「だ、大丈夫だよね、元基君のこと本気で好きなら、むしろ祝福してくれたりして!あは、あはは…」
莉桜は沸き上がる不安を必死で押さえ込んだ。