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貶女(おとしめ)
第6章 【学校編】決別
「ええ。映子先輩とはいくら話しても解り合えないことが、わかりました」

「…そう、仲良くなれそうだったのに残念だわ」

「ほんの短い間ですけど、お世話になりました」

「…昨日の荷物は宅配便の着払いで送ればいいかしら?」

「──はい、お願いします」

一瞬、身につける気にはなれないから捨ててくれと言いかけた莉桜だが、さすがにお金が勿体ないと考え直した。

「話はそれだけ?」

「…はい」

「じゃあ私、行くわね」

映子はドアを開けて校舎内に一歩足を踏み入れた所で立ち止まり、
「そんなつもりはなかったけど…貴女の尊厳を傷つけてしまったのなら、ごめんなさい」
振り向かずにそれだけ告げるとそのまま階段を下りていった。




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