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貶女(おとしめ)
第6章 【学校編】決別
ドアの向こうに映子の背中が消えた途端、莉桜は緊張の糸が切れてその場に座り込んでしまった。

シンヤが莉桜の処女と引き換えに金を受け取ったと知った時は『先輩に裏切られた』と腹がたったが、映子は映子なりに莉央のことを考えてくれていたのだろう。

それに言われるまで自覚はなかったがお金をもらうつもりがなかっただけで、確かに莉桜のしたコトは援交と大差ないのだ。

(その場の雰囲気に流された あたしが一番悪いんじゃない…!)

映子のように援交を正当化する気にはなれないものの、一方的に彼女を責める資格が果たして自分にあっただろうか?と、莉桜は自己嫌悪に陥り しばらく動けなかった。



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