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貶女(おとしめ)
第11章 【セクハラ教師 side】
とあるアパートの一室のチャイムを鳴らすと、返事はないがドアの向こうに人の気配がして、ほどなくチェーンをかけたままのドアが少しだけ開く。
「何か御用ですか、垂水先生?」
「おいおい、中に入れてくれないのかよ…瓜生」
「例え教師でも、女所帯に男性を上げることはできません」
エミの母親は三年前に離婚しており、アパートには母娘二人だけが住んでいることを、もちろん垂水は承知していた。
その母親が平日のこの時間帯は仕事で留守だということも、職権を乱用して調べてある。
「何か御用ですか、垂水先生?」
「おいおい、中に入れてくれないのかよ…瓜生」
「例え教師でも、女所帯に男性を上げることはできません」
エミの母親は三年前に離婚しており、アパートには母娘二人だけが住んでいることを、もちろん垂水は承知していた。
その母親が平日のこの時間帯は仕事で留守だということも、職権を乱用して調べてある。