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だから僕とセフレになりませんか
第1章 出会い
「何か用?」
私がそう訊ねると彼は右手に持っていたカクテルグラスを差し出した。
「お姉さん、いつもジンですよね? ドラゴンフライ、好き?」
「まあ普通」
「じゃあこれお姉さんの分」
どうやら私にくれるようだったが貰う理由がない。
軽く拒否すると 代わりに話に付き合って下さい と誘ってきた。
まあ人の悪そうな様子はなかったので、少しだけならと付き合うことにした。
「じゃあ乾杯」
グラスを軽く当てるとカチンと音がした。ここまでスピーカーから離れるとこんな繊細な音も聞き取れるのか。
あの位置から移動した事がなかったので知らなかった。
「お姉さん、いつもあの場所でひとり飲んでますよね」
「まあね」
「ロック。好きなんですか?」
「割りと」
「お姉さん、いつも誘われても無視してますよね。有名ですよ」
「そう?」
「ほら。見て下さい。あの人とあとはあっちの人、お姉さんが何回も断った人でしょ。僕睨まれてますよ」
そんなこと言われても知らない顔だったし、あまり興味がなかった。
「あの人たち、お姉さん狙ってるので有名でしたから」
「へえ」
「お姉さんは何で此処に通ってるんですか?」
彼がそう聞いたところで私のドラゴンフライは空になった。
それをテーブルに置いて立ち去ろうとすると彼は私の服の袖を引く。
私がそう訊ねると彼は右手に持っていたカクテルグラスを差し出した。
「お姉さん、いつもジンですよね? ドラゴンフライ、好き?」
「まあ普通」
「じゃあこれお姉さんの分」
どうやら私にくれるようだったが貰う理由がない。
軽く拒否すると 代わりに話に付き合って下さい と誘ってきた。
まあ人の悪そうな様子はなかったので、少しだけならと付き合うことにした。
「じゃあ乾杯」
グラスを軽く当てるとカチンと音がした。ここまでスピーカーから離れるとこんな繊細な音も聞き取れるのか。
あの位置から移動した事がなかったので知らなかった。
「お姉さん、いつもあの場所でひとり飲んでますよね」
「まあね」
「ロック。好きなんですか?」
「割りと」
「お姉さん、いつも誘われても無視してますよね。有名ですよ」
「そう?」
「ほら。見て下さい。あの人とあとはあっちの人、お姉さんが何回も断った人でしょ。僕睨まれてますよ」
そんなこと言われても知らない顔だったし、あまり興味がなかった。
「あの人たち、お姉さん狙ってるので有名でしたから」
「へえ」
「お姉さんは何で此処に通ってるんですか?」
彼がそう聞いたところで私のドラゴンフライは空になった。
それをテーブルに置いて立ち去ろうとすると彼は私の服の袖を引く。