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上野んちの親父が死んだ
第1章  
 途端に上野の瞳がパッと輝いた。
 

「いいの・・・?」
「いーよ、どーせヒマしてたし」
「嬉しい・・・ほんとは1人じゃ大変かもって思ってたんだ」
「そりゃそーだろー。へへへ、夜更かしは得意だからさ。今日はとことん手伝ってやるよ」
「助かる・・・ありがとう、カッちゃん」


 俺にとってはしょうもないことなのに、上野は本当に助かると思ってくれたのか、嬉しそうに笑ってた。

 昔みたいに屈託なく、ってほどじゃなかったけれど、目を細めて、唇から歯を覗かせて笑ってた。

 そんな上野を見ていたら俺も嬉しくなって「べつにいいって」なんて言いながらもっと笑った。
 そうしたら上野ももっと笑って、今度はこんなことを言い出した。




「よかった・・・カッちゃんは、昔のカッちゃんのまんまだったんだね」




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