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上野んちの親父が死んだ
第1章  
 落下音がけたたましく鳴り続け、床の上に玩具が積み上がっていく。
 上野はどれくらいそんなことを続けたのだろう。
 疲れたのか手を止め、肩で息をしはじめたとき。



「・・・それはちがうって」




 俺はようやく、上野に向かって口を開いていた。



「俺だって上野とずっと、昔みたいに一緒に帰ったり、遊んだり、話をしたりしたかったけど・・・でもどうしたらいいのかわかんなくて」




 上野は口を半開きにして荒い呼吸を続けながら、顔中に汗を浮かべて俺を見上げていた。
 上野と同じように、俺の額にも汗が滲んでいた。



「だってお前、いきなりすげぇ暗くなるんだもん・・・そりゃ、戸惑うよ・・・。俺だって話かけたかったけど、どうしたらいいのかわかんなくて・・・・わかんねぇわかんねえって思ってるうちにどんどん話しかけにくくなっちまって・・・上野が学校で1人なの知ってたよ、俺のこと時々見てんのも知ってた。でもなんも出来なくて・・・俺、友達いなくなんの怖くて・・・弱くて・・・上野に対してずっと申し訳なく思ってたよ・・・」



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