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上野んちの親父が死んだ
第1章  
 上野はどれくらい黙り込んでいただろう。
 あるとき突然、


「・・・あのね、カッちゃん」


 そんなふうに、俺を呼んだ。


「私ほんとは・・・お嫁さん、に、なるの」


 声も出せず上野を見つめるしかなかった俺を、上野は真っ赤に腫れた瞼と瞳で見上げていた。


「お父さんがね、ずっと言ってたの。自分に何かあったら、部下の人に私の世話をしてもらうんだって。お母さんが施設からずっと一緒だったお父さんの親友とうちを出てったあと、部下の人が親身になってうちのことをすごく手伝ってくれたから」


 ドアの外で、車のエンジン音が聞こえた。
 上野は真っ赤な視線をドアの方へ向けると、慌てた様子で俺を押しのけて鍵を掛けた。
 そしてそのままドアにへばりつき、苦しそうな声を上げた。

 
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