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上野んちの親父が死んだ
第1章  
 今思えばカッコ悪い話だけど、俺は怖くなったんだと思う。



 中学時代よりも野蛮な色に髪を染め、だらしなく制服を着崩し、毎日夜更けまで遊びまわってバカ騒ぎできる楽しい仲間たちに、もし上野と親しげに話をする場面を見られでもしたら、俺は楽しい自分を失ってしまうかも知れないと不安で仕方がなかった。

 それは上野が変わっちまった頃から、いや・・・。
 上野以外に新しい友達が出来た小2の頃からずっと、怖かったのかも知れない。




 だから俺は、心の底では上野を気にしつつも、上野から目を逸らし続けたんだろう。



 時々上野が俺の方にちらりと視線を向けていることには気付いていた。
 だって、上野が変わっちまった小2のときから、上野は事あるごとに俺のほうをちらりと見ていたんだ。



 そう。
 俺は、本当は、ずっと気付いてたんだ。




 今にも消え入りそうな声で「あのね、カッちゃん」って、俺を呼んでるような、上野の視線に。

 


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