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上野んちの親父が死んだ
第1章  
 だから。
 上野の親父が死んだあの日の晩みたいに、上野がまた夕飯時にウチを尋ねて来たときは、正直戸惑った。




 やっぱり俺はあの晩と同じように箸を握ったまま、玄関ドアの外に佇む上野を見つめていた。
 上野は俺に「お父さんの遺品整理を手伝って欲しい」と目も合わさず俯いたまま、ボソボソと俺に告げた。


 例の如く奥から出てきたエプロン姿の母さんに「手伝ってきなさい」と言われたのもあるし、そもそも幼なじみの切実な頼みを断る動機もなかったけれど、でもどうして俺なんだろう?って疑問は浮かんで消えなかった。


 だって母さんが言った話が本当なら、上野んちには親父の部下が頻繁に出入りしてるはずで。


 事実、上野んちに久しぶりに上がってみて疑問は膨らむ一方だった。


 整理を手伝って欲しいと言われたからついてきたものの、遺品なんてすっかり整理してしまったあとで、死んだ上野の親父はおろか、上野すら住んでいた形跡が残っていないくらい、家中スッカラカンに片付いていたからだ。




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