この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
上野んちの親父が死んだ
第1章  
「もう片付いてんじゃん」



 足をペタペタ鳴らして部屋中うろつく俺に、上野は俯いたままボソボソと答えた。



「お父さんの部下の人がほとんどやってくれたから。この家も処分してくれるって・・・だから来週引越し。新居も部下の人が全部決めてくれた」



 言い終わると上野は黙って2階へ続く階段を上った。
 俺もあとについていくと、遠い記憶の中の見慣れたドアの中にその背中は消えた。


 俺は一瞬考えて足を止め、タンクトップの裾で顔の汗をふいた。
 記憶が正しければそこは上野の部屋のはずだ、と考えた。
 彼女がいるのに他の女の部屋に入っちゃまずいだろ、なんて真面目に不埒なことを考えた結果のことだ。
 

 じきに開きっぱなしのドアから廊下へ明かりがパッと漏れ、室内から上野が俺を呼んだから、俺は遠慮がちに中を覗き込んだ。



/37ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ