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甘い風
第2章 愛って何でしょうね?

「君って社員なの?」
「え?僕?僕、大学生だよ」
「バイト?」
「うん!」
「あ、そう、新卒入社君だと思ってた」
「えー!僕、そんなに老けてます?」
襟足を刈り上げ
右に流した長めの前髪
切れ長の目が
彼を少しだけ大人に見せている
「...」
(変わんない。私から見れば、新卒も現役大学生も、何も変わらない。違いがむしろわからない...)
「うん!ガキなのに、生意気なことばかり言うから、オジサンかと思ったよー!!!あはは!」
「なんだよ、ばばぁー!ほんと、ムカつく!」
(朝から...死ね!胸糞悪いわー)
「無駄口叩いてないで仕事しろ!」
「うわ!出た!上から発言!」
...
(もう、いいや、遊んでる暇は私にはない)
無言で長い髪をひるがえし背中を向けてデスクへと向かった
――――昼時――――
「さ、ご飯!」
その声を聞き
桜子より10歳下の後輩の里優が近寄ってきた
「さっくらっこさぁーん!ご飯一緒に行きません?」
「おけ!いこ!」
「はやっ!返し、はやっ!」
「なんで?悩む必要なくない?」
「そんなものですかねー?」
「嬉しいじゃない、こんな可愛い里優ちゃんとご飯食べられるなんて」
イタズラを企んでいるかのような笑みを浮かべる桜子
「な、なんですか?何か企んでるんですか?そんなこと言っちゃって」
愛らしい顔が少しこわばる
「ないない。さ、時間が勿体ないから、行こう行こう!」
「えーっ!待ってくださいよー!僕も一緒に行くー!」
「お子様ランチあるところ知らないよ」
桜子はまたもやうっすらと笑みを浮かべて翔に毒を盛る
「こんなに身体デカイんですから、お子様ランチで足りると思ってんの?!」
やや怒りを込めて彼は返す
「里優ちゃん、何食べる?何食べたい?」
「んーパスタの気分かなー」
「えーっ!僕の気分聞いてくれないの?」
二人の言葉を背中に浴びるようにカツカツと歩を進める桜子
「待ってくださいよー」
「待ってーおいてかないでー!」
「私は親鳥かよ?」
可愛い声で里優は「ピヨピヨ」
低い声で翔「チュンチュン」
「お前ら...ま、いいや。すぐ近くのイタリアンでいいかな?」
「はぁい!」
翔は目を細めて笑顔で答え
「わぁーい!」
愛らしい大きな瞳を輝かせている里優
(可愛い二人ね、子供みたい)
「え?僕?僕、大学生だよ」
「バイト?」
「うん!」
「あ、そう、新卒入社君だと思ってた」
「えー!僕、そんなに老けてます?」
襟足を刈り上げ
右に流した長めの前髪
切れ長の目が
彼を少しだけ大人に見せている
「...」
(変わんない。私から見れば、新卒も現役大学生も、何も変わらない。違いがむしろわからない...)
「うん!ガキなのに、生意気なことばかり言うから、オジサンかと思ったよー!!!あはは!」
「なんだよ、ばばぁー!ほんと、ムカつく!」
(朝から...死ね!胸糞悪いわー)
「無駄口叩いてないで仕事しろ!」
「うわ!出た!上から発言!」
...
(もう、いいや、遊んでる暇は私にはない)
無言で長い髪をひるがえし背中を向けてデスクへと向かった
――――昼時――――
「さ、ご飯!」
その声を聞き
桜子より10歳下の後輩の里優が近寄ってきた
「さっくらっこさぁーん!ご飯一緒に行きません?」
「おけ!いこ!」
「はやっ!返し、はやっ!」
「なんで?悩む必要なくない?」
「そんなものですかねー?」
「嬉しいじゃない、こんな可愛い里優ちゃんとご飯食べられるなんて」
イタズラを企んでいるかのような笑みを浮かべる桜子
「な、なんですか?何か企んでるんですか?そんなこと言っちゃって」
愛らしい顔が少しこわばる
「ないない。さ、時間が勿体ないから、行こう行こう!」
「えーっ!待ってくださいよー!僕も一緒に行くー!」
「お子様ランチあるところ知らないよ」
桜子はまたもやうっすらと笑みを浮かべて翔に毒を盛る
「こんなに身体デカイんですから、お子様ランチで足りると思ってんの?!」
やや怒りを込めて彼は返す
「里優ちゃん、何食べる?何食べたい?」
「んーパスタの気分かなー」
「えーっ!僕の気分聞いてくれないの?」
二人の言葉を背中に浴びるようにカツカツと歩を進める桜子
「待ってくださいよー」
「待ってーおいてかないでー!」
「私は親鳥かよ?」
可愛い声で里優は「ピヨピヨ」
低い声で翔「チュンチュン」
「お前ら...ま、いいや。すぐ近くのイタリアンでいいかな?」
「はぁい!」
翔は目を細めて笑顔で答え
「わぁーい!」
愛らしい大きな瞳を輝かせている里優
(可愛い二人ね、子供みたい)

