この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘い風
第12章 揺れる
「本当に桜子さんが謝ること一つもないですから。ねっ。桜子さんの昔の話しも聞けたし、プライベートが少しだけ見えて私、嬉しかったです」

「そうだね。何も気にすることないって」
野沢も賛同し

「桜子、帰ろう」
翔は二人の目の前で彼女に手を差し出し手を繋ぐ

里優も野沢も目を丸くしながら
四人で店を後にした

「それでは、僕、バイクを彼方の駐車場にとめてありますので、お二人とはこちらで。また会社でよろしくお願いします!」
オフィシャルな口調で翔は二人に別れを告げた

「うん、また会社でね!運転気をつけて。桜子さんもまた来週です」

「じゃ、また。お疲れ様でした」
二人は駅に向かって消えていく

「帰ろう」
握っていた手の指を絡めて繋ぎ直し
翔は桜子へ言葉をかける

「うん、帰ろう。今日はなんだか疲れちゃった」
酒の入った桜子は翔に寄りかかるように歩きだす

「酔ったでしょ?」

「まぁね」

「俺、本当にお前のこと逃がさないから」

「うん、わかってるよ」

バイクの前で桜子を抱きしめ唇を奪う

「はい、メット。乗って」
彼女の頭にヘルメットをのせ
ポンポンと叩きながらシートへ彼女を座らせる

「はぁい」

「ちゃんと掴まってろよ」

「うん」

ドクドクドクと響かせ
夜の街を駆け抜けた



家へ帰り

「風呂入ろう」
翔が桜子の肩を後ろから抱きしめバスルームへ連れていこうとする

「一本吸ってからっ」

「じゃ、俺も」


バルコニーで二人揃ってタバコに火をつける

スーッ
「あ、明日タケル撮影がないから、うちに呼んだよ」

フーッ
「撮影ってモデルかタレントしてるの?タケルくん」

「モデルだよ。コレクションとか出てる。日本にいない時も多い」

「そうなのね。スタイル良かったもんね」

「いいでしょ?明日」

「もちろん。何時頃来るの?」

「まだ決めてない」

「そう」

タバコを消す彼女の細い指はとてもセクシーで
思わず翔は見惚れてしまう
彼もタバコを揉み消し
彼女の右手を手にとりそっと甲に口付ける

「ウフフ」

「なぁに?」

「何でもない」

そのまま彼女の後ろにまわり背中を抱きしめ
ダイニングへと

「音楽聞こうか?」

「うん、いいかも」

「何聞きたい?」

「今日はショパンが聞きたい。一枚だけあるの」

「んー、あ、これね」

/147ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ