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第12章 揺れる

「うふ、翔、くすぐったいよ」

彼女の頬に手をやり彼の方へ向かせ
「じゃ、ここにする」

桜子の唇に唇を重ねる
唇を開き
甘く互いの舌を絡めて
唾液を吸うように

バスルームに広がる水の音
二人の唇から漏れる音と
バスタブに波打つ音
とても心地よく響き渡る

…っん…ぁ…
ピチャピチャッ

「ダメだ。欲しくなった」
彼女の手をとり
立ち上がりバスタオルで自分と彼女を包み
少し強引に彼女を抱き上げベッドルームへ

ベッドの上へ彼女を横たわらせ
膝と肘をついて彼女を見下ろす

「抱いていいか？」

「うん」

唇から耳
胸
お腹
そのまま下へ唇と舌を這わせる
彼女の太股を開き膝を立てさせ
彼女の愛の蜜が溢れる場所へ
唇でチュッと音をたて舌でゆっくりと味わう
ザラザラとした舌の感触は彼女の吐息を誘う

…ぁ…ぁっ…

舌で丹念に舐めあげ止まることのない愛の泉

…っん…ぁぁっ…

指を揃えて泉の湧く奥へ奥へと探るように滑り込ませていく

…はぁぁっ…っんっ…
もたらされる快感に鳴く声

「いい声だ」

指は彼女の愛壁を刺激し
唇と舌で太股の内側を攻める

…ああぁっ…はぁ…ぁぁ…

指は突き上げる速度をはやめ
親指を蕾に押し当てグリグリと捏ね回す

…ふああぁ…っはっ…はぁ…っん…

シーツをぎゅっと握りしめる桜子

「我慢しないで」

…ああぁっ…はぁ…っん…

指を押しやる彼女の愛壁
そろそろ限界が近いであろう
それでも翔は手を止めず

「…ああぁ…も…ィ…ぃぃ…ィク…っ…ィ…イクぅ…」

ビクっと身体を震わせ背を反らせて絶頂へ

彼女の乳首をピンと弾き
…あっ…

彼女の声と美しくしなる曲線に十分すぎる程反応している翔自身にコンドームをかぶせ

「挿れるよ」
耳たぶを舐め歯で優しく噛みながら
彼の愛棒を彼女の中へ沈めていく

「…んん…キツイ…」

日に日に愛棒の形にピッタリと合っていく彼女の愛壁

…ああぁ…っ…

溺れそうだ
いや、もう溺れている
そんな感覚の中
翔は夢中で桜子を突き上げた

「…しょう…しょう…っ…はぁ…っん…」

彼女の瞼はぎゅっと閉じられ
快感に身を任せるその姿はとても淫靡で美しい
あげる声も切なく甘い
その声に全身を包まれたような感覚に酔いしれ翔は高みへと

「…桜子…っ…」

「…しょう…ダメ…きて…はぁぁ…っ…ぃぃ…」