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甘い風
第2章 愛って何でしょうね?
「わー!ほんと、美味しいわね!シェフにありがとうって伝えてね、大和さん」

「かしこまりました」
大人の素敵な微笑みで話す大和

「あ、あと、大和さん、お取り皿2枚いただける?」

「はい、すぐお持ちしますね」

「パスタが食べたいって言って良かったですー!ここ、ちょっとお高いから、なかなか来られないんです。桜子さん、本当にありがとうございます」

「そんな可愛い笑顔でお礼言われたら、どんどん食べないって言いたくなっちゃうじゃない?」

「お待たせいたしました、桜子さん」

「ありがとう」
大和から取り皿を受けとると
さらさらと2口分程を小皿に取り分け
二人の前へ差し出す桜子

「キャバ嬢に奢るオッサンみたいなこと言わないでくださいよ」

「お子様ランチ!おかしなこと言ってるとそのお肉取り上げるわよ!」

「本当に二人って、桜子さんがやり込めているように見えて、翔くんにやり込められますよね、面白いっ」

「このガキが、ガキなのに、返しが速いし、オッサンみたいなのよ。だから、この子の年が本当にわからない。」

「僕、18歳ですよ」

「うっそー???!!!」

里優が笑いながら
「ほんとですよ、桜子さん」

「里優ちゃん、年知ってたの?」

「はい、知ってましたよー」

「本物のお子様ランチじゃん!21、2くらいかと思ってたー」

「えーっ!だから、僕、そんなオッサンじゃないですよ!ピチピチ!水弾きますからっ!」

空気を切り替えるように桜子
「里優ちゃんのパスタ、一口ちょうだいっ」

「どうぞ。どうぞ。美味しいですよ、渡りがに最高です!」

「やったー!」

「桜子さんって子供みたいな大人ですよね、大人みたいな大人だと何も言いたくないけど、こういう子供みたいな人だと、何か言ってやりたくなるんですよ」
真顔で翔が言葉を進める

「ほんと、ガキなんだもん、桜子さん、面白いから、イジリたくなるんですよー」

「そのお肉、お皿ごともらうわ!」

「なし!なし!僕のがなくなっちゃうじゃん!」

「さっき、ウニのパスタあげたじゃん!」

「こんなの一口ですよ!食べたうちに入らない!」

「二人とも面白過ぎ!お昼時間なくなりますよっ」

二人揃って「はぁい。」

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