この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘い風
第2章 愛って何でしょうね?

皆食べ終わると
桜子が最初に席を立ち上がり
「大和さん、ご馳走さま!これでお願いします」
美しい笑顔とキラキラ光るカードを大和に渡した瞬間
崩れ落ちるように桜子
ガガっと椅子を鳴らしながら立ち上がる翔
床と一体化する一歩手前で
背後から脇の下に手が伸び支えられる
目の前の大和も慌てて抱き抱える
一瞬のことに驚きながら里優が駆け寄る
「大丈夫ですか?桜子さん?」
心配しながら大和
「桜子さん、大丈夫ですか?」
「大丈夫、桜子あるあるだから、気にしないで」
囁くように小声の桜子
「ちょっと座っててください」
「大和さん、ありがとう、もう、大丈夫だから、もう、大丈夫、貧血よ、貧血」
その言葉と翔の支えを確認すると大和は桜子から腕を放し
椅子を近付ける
「いいよ、わかったから、ちょっと座りましょう、桜子さん」
「うん、ありがとね、翔くん、床に這いつくばるところだったわ、ごめん里優ちゃん、翔くん、先に会社に戻ってて」
フッと口元に笑みを作り言葉にしながら椅子に腰かける
「ご馳走になっちゃって、更に何もできなくて」
恐縮する里優に
「せっかく美味しいものを食べて楽しい時に心配させてごめんね」
「一人にさせるのは心配なので、翔くん置いていきます。お医者さん行きます?部長に私が説明しておきますけど」
「ほんと、大丈夫。もうオフィス戻るから。里優ちゃん、一時間たっちゃうから、先に行っててね。
ごめんね、大和さんにも心配させて。お会計すませちゃって」
「わかりました、ほんと、ゆっくり来てくださいね、桜子さん。お先に行きますね」
出口に向かう里優に
ありがとう
と手を振る桜子
「あ、はい、すぐにお会計させていただきます、そのままでいてくださいね」
コクンと頷く桜子
顔を覗き込むように背中を丸める翔が一言
「なんか、そういうところあるんだぁ」
「そういうって何よ?」
ムッとした表情を浮かべながら口にする
「んーなんか素直っていうか、なんかそんな感じ」
「意味わかんない。セクハラ子供っ」
「なんだよ、助けてもらってそれかよー」
「お待たせいたしました、こちらにサインをお願いいたします」
カードを受け取り
「はぁい、ご馳走さま」
さらさらとサインを書き終えると
更に一言
「ご馳走さまくらい言いなさいよ!」
桜子が最初に席を立ち上がり
「大和さん、ご馳走さま!これでお願いします」
美しい笑顔とキラキラ光るカードを大和に渡した瞬間
崩れ落ちるように桜子
ガガっと椅子を鳴らしながら立ち上がる翔
床と一体化する一歩手前で
背後から脇の下に手が伸び支えられる
目の前の大和も慌てて抱き抱える
一瞬のことに驚きながら里優が駆け寄る
「大丈夫ですか?桜子さん?」
心配しながら大和
「桜子さん、大丈夫ですか?」
「大丈夫、桜子あるあるだから、気にしないで」
囁くように小声の桜子
「ちょっと座っててください」
「大和さん、ありがとう、もう、大丈夫だから、もう、大丈夫、貧血よ、貧血」
その言葉と翔の支えを確認すると大和は桜子から腕を放し
椅子を近付ける
「いいよ、わかったから、ちょっと座りましょう、桜子さん」
「うん、ありがとね、翔くん、床に這いつくばるところだったわ、ごめん里優ちゃん、翔くん、先に会社に戻ってて」
フッと口元に笑みを作り言葉にしながら椅子に腰かける
「ご馳走になっちゃって、更に何もできなくて」
恐縮する里優に
「せっかく美味しいものを食べて楽しい時に心配させてごめんね」
「一人にさせるのは心配なので、翔くん置いていきます。お医者さん行きます?部長に私が説明しておきますけど」
「ほんと、大丈夫。もうオフィス戻るから。里優ちゃん、一時間たっちゃうから、先に行っててね。
ごめんね、大和さんにも心配させて。お会計すませちゃって」
「わかりました、ほんと、ゆっくり来てくださいね、桜子さん。お先に行きますね」
出口に向かう里優に
ありがとう
と手を振る桜子
「あ、はい、すぐにお会計させていただきます、そのままでいてくださいね」
コクンと頷く桜子
顔を覗き込むように背中を丸める翔が一言
「なんか、そういうところあるんだぁ」
「そういうって何よ?」
ムッとした表情を浮かべながら口にする
「んーなんか素直っていうか、なんかそんな感じ」
「意味わかんない。セクハラ子供っ」
「なんだよ、助けてもらってそれかよー」
「お待たせいたしました、こちらにサインをお願いいたします」
カードを受け取り
「はぁい、ご馳走さま」
さらさらとサインを書き終えると
更に一言
「ご馳走さまくらい言いなさいよ!」

