この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘い風
第3章 近付く二人

「桜子さんってビールが好きなんですか?」
「うん、好きっ。でも、アルコールは何でも好きっ」
「日本酒も?」
「うん、好きっ」
「うちの冷蔵庫、親がいつも日本酒の一升瓶たくさん入れてるから、ほんとイヤなんだよー」
「何でイヤなの?」
「だって僕のサイダーが入らないんだもん」
「あはは!可愛い!!!サイダー?サイダー好きなの?」
そう言いながら、目の前の翔の頭に手を伸ばし立ち上がって
彼の髪をくしゃくしゃになで回す
「なんだよー、もー、子供だと思って馬鹿にすんなよー」
「だって、子供じゃん」
「はーい、お待たせ。はい、ビールとサイダーね」
「生なまー♪はい、お疲れ様っ」
座りながら
グラスを手に持ち翔のサイダーへ傾ける
「かんぱーいっ」
「はーい」
ごくごくと喉を鳴らしながら飲む姿を眺め
「なんか、ほんと、美味しそう」
「うん!最高よ!この為に私は仕事してるのっ」
「へぇー」
「はぁー何食べたい?」
鞄を開けタバコケースと携帯を取り出す
「桜子さん、タバコ吸うの?」
「うん」
そう言いながらタバコを1本手にとり
唇に挟み火を付ける
「こんな大人になっちゃダメよーっていう見本」
「ダメじゃないけどさー、僕も吸うから」
「えーっ、ダメじゃん、それこそダメじゃん。大きくなれないよ?」
さっと鞄に手を伸ばしタバコを取り出す翔に慌てて
「ダメだよ、さっき、おばちゃんに未成年って言っちゃったじゃない」
「いいですかー?」
大きな声で二人に聞こえるように話しかける
「いいわよー、でも他のお客さん来たら、年いわないでねー」
笑いながらおばあちゃんは灰皿をもう1つ持ってきてくれた
「ほんとに大きくなれないよ?」
「もう188もあるから、これ以上でかくならなくていいもん。今ですら色んなところに頭ぶつけるのに」
ぷっと吹き出し
「それもそうか。じゃ、いいか」
妙に納得しながらメニューに目をやる桜子
「好きな物は?」
「カルビ!ロース!ミノ!」
「いいセンスしてるねっ、じゃ、それくださーい」
「はいよー」
厨房からおじいちゃんの声
「あとキムチとナムル盛り合わせとホルモンも!」
「はいよー」
「唐辛子あんまり食べ過ぎると馬鹿になるんだよ、知ってる?桜子さん」
「今更。もう、アルコールで十分脳細胞死んでると思うし」
「うん、好きっ。でも、アルコールは何でも好きっ」
「日本酒も?」
「うん、好きっ」
「うちの冷蔵庫、親がいつも日本酒の一升瓶たくさん入れてるから、ほんとイヤなんだよー」
「何でイヤなの?」
「だって僕のサイダーが入らないんだもん」
「あはは!可愛い!!!サイダー?サイダー好きなの?」
そう言いながら、目の前の翔の頭に手を伸ばし立ち上がって
彼の髪をくしゃくしゃになで回す
「なんだよー、もー、子供だと思って馬鹿にすんなよー」
「だって、子供じゃん」
「はーい、お待たせ。はい、ビールとサイダーね」
「生なまー♪はい、お疲れ様っ」
座りながら
グラスを手に持ち翔のサイダーへ傾ける
「かんぱーいっ」
「はーい」
ごくごくと喉を鳴らしながら飲む姿を眺め
「なんか、ほんと、美味しそう」
「うん!最高よ!この為に私は仕事してるのっ」
「へぇー」
「はぁー何食べたい?」
鞄を開けタバコケースと携帯を取り出す
「桜子さん、タバコ吸うの?」
「うん」
そう言いながらタバコを1本手にとり
唇に挟み火を付ける
「こんな大人になっちゃダメよーっていう見本」
「ダメじゃないけどさー、僕も吸うから」
「えーっ、ダメじゃん、それこそダメじゃん。大きくなれないよ?」
さっと鞄に手を伸ばしタバコを取り出す翔に慌てて
「ダメだよ、さっき、おばちゃんに未成年って言っちゃったじゃない」
「いいですかー?」
大きな声で二人に聞こえるように話しかける
「いいわよー、でも他のお客さん来たら、年いわないでねー」
笑いながらおばあちゃんは灰皿をもう1つ持ってきてくれた
「ほんとに大きくなれないよ?」
「もう188もあるから、これ以上でかくならなくていいもん。今ですら色んなところに頭ぶつけるのに」
ぷっと吹き出し
「それもそうか。じゃ、いいか」
妙に納得しながらメニューに目をやる桜子
「好きな物は?」
「カルビ!ロース!ミノ!」
「いいセンスしてるねっ、じゃ、それくださーい」
「はいよー」
厨房からおじいちゃんの声
「あとキムチとナムル盛り合わせとホルモンも!」
「はいよー」
「唐辛子あんまり食べ過ぎると馬鹿になるんだよ、知ってる?桜子さん」
「今更。もう、アルコールで十分脳細胞死んでると思うし」

