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甘い風
第3章 近付く二人
「それ、すげーわかるっ!」
ニッコニコの翔にむかって

「何が?」
睨み付ける

「だって、ほんと言ってることとか、やってることが子供じゃん!この前だってちょっと席で靴脱いでた間に飴の袋入れてきたじゃん!そんな大人見たことないもん!」

「それと馬鹿とどう繋がるのよーっ」

「馬鹿以外当てはまる言葉ないじゃん、そんなヤツ」

「天真爛漫という素敵な言葉があるでしょ、フフ」

「そんな綺麗な言葉、ゴミを人の靴に入れる人に当てはまりませーん」

「チッ。ガキが。誰かが捨てたか、落とした飴の袋をだね、きちんとゴミ箱に捨ててあげようという、優しい気持ちでいたら、ちょうどそこに、たまたま君の靴が、ねっ」

言いながら馬鹿なことを言ってる自分自身に笑いはじめた桜子に

「なんも上手いこと言えてないし」

(勝ち誇っている...悔しい...)
タバコを消しビールグラスを持ち
ゴクゴクと飲み干した

「もう一杯くださーい」

「はいよー」

「桜子さん、ピッチ早いよー」

「いつもこうなの」
ケロっとした顔で翔の目を見る

「ふぅん」

「翔くんは大学生だったよね?」

「そうだよ」

「どこいってるの?」

「W」

「うわーっ出た!イケメンしかもW。遊びまくってるんでしょ?」

「やめてよー僕、興味ない女の子食べる趣味ないもーん」

「またまたぁー」

「何?それこそ、桜子さんの勝手なイメージじゃね?」

「はーい、お待たせ」

「やった!ビールっビールっ」

「子供かよっ。話し聞いてんの?」

ゴクゴク
「うん、聞いてる聞いてる」

「絶対聞いてないし」

「はいはい、僕ちゃんは遊び人ではありません。って言ってるんでしょ?」

「なんか引っ掛かる...」

「少年、いちいち気にするなって」

「オッサン」

「オバサン通り越してオッサン!?何?私、性別すら越しちゃった?」

「うん、オッサンでオバサンで子供で大人の変な人」

「ちょっとー、可愛い桜子さんを目の前に何てこと言ってるのよっ」

「はいはい、可愛い可愛い」

「それ、セリフ棒読み!もっと感情込めて、かわいーーって言って」

「かーわいーー」

「死んだ魚みたいな目をして言わないで」

「そんなこと言ったって自分だって可愛いなんて思ってないから、言いながら笑っちゃってるじゃん」

「はーい、お肉ねー」

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